【振り返り】技術書典11オフラインイベントに出展しました

2021年7月11日(日)、技術書典11オフラインイベントに出展しました。

今回は新型コロナウイルス感染予防対策に、規模を縮小して、当日は参加サークルの数を抑えて、入場者もチケット制限がある状態でのイベント開催でした。ご来場いただき、当薬局の新刊「ビジネスパーソンのためのお薬・サプリ読本Vol.1」と既刊「ビジネスパーソンのためのセルフメディケーション読本」を手にとっていただき、そして購入いただいた皆さん、ありがとうございました。

今回のオフラインイベントの振り返りと、準備、改善点を振り返ろうと思います。

準備編

技術書典11開催が決定する前から新刊のネタを書いていたので、そんなに急がなかったのですが、3ヶ月前くらいに開催予告がなされました。当薬局の薬の本は3ヶ月では書けないので、半年から1年は時間が必要のように感じます。もともと今年の秋から年末頃に予定されているだろうと決め打ちしていたため、60%くらい原稿を書いていた状態での開催予告でした。

原稿作成ソフトはGoogleDocumentsを使いましたが、Wordでもなんでも良いと思います。出典引用や、文書の間違いを指摘しやすいものがいいですね。

また、今回はワンストップでできるように、文書編集はRe:viewを、表紙デザインはIllustratorを使用しました。InDesignは覚えることが多すぎて、適切にキレイな編集をすること自体が特別なスキル(ハードル)と感じたため、開発環境さえ用意できればコードをイジって印刷データまで持っていくことができるRe:view Starterを使用しました。

Illustratorも薬剤師からすると取得コストが高いため、うまく編集を使いこなせなかったので、前回に続き、ヘルプいただきました。Illustratorは印刷所のフォーマットにあわせるために必須なので、月額使用料だけ支払って、その期間内に仕上げました。

時系列にすると、1~5月で原稿書き上げと他の薬剤師にピアレビューを依頼、5月末にはRe:viewで編集の仕上げが完了していました。6月からは表紙のデザインをCLIP STUDIOで初めたところ、絵を書くソフトであって、表紙をデザインするソフトではなかったので、急遽Illustratorに変更して、表紙デザインをしました。本の厚さによって幅を決めないといけないとのことだったので、最初から表表紙と裏表紙を作った状態でデザインしてしまい、あとから合成しなかったことが時間のロスに繋がりました。この時点で、前回ヘルプ頂いた方に助けていただきました。

また、特典でお薬手帳を作ろうと思いつき、サクッとIllustratorで作ろうとしたところ、意外とフォーマットがなかったり、ノンブルをふれないことで手入力だったりと、お薬手帳は表紙と裏表紙以外はInDesignで作るとよかったのかもしれないと思いつつ、根気でIllustratorを使って1ページずつ作りました。次はInDesignでつくりたいですね。あと、お薬手帳は中とじにしないと使い勝手が悪いです。割引サービスを使って300部刷って、1冊あたり80円くらいです。市販のお薬手帳は30円程度なので、50円ほど割高ですが、フォーマットを確立してしまえば、どの薬局でもオリジナルお薬手帳を作り込めるので、満足の行くフォーマットができた時点で無料公開したいと思います。

締切の3週間前くらいから提携している印刷所が割引サービスをしてくれるので、早くから動いて損はないです。日光企画さん、ありがとうございました。

オフラインイベントの発注で一番ミスしたことがあります。

てっきり、オフラインイベントで売れ残った書籍を運営側に預けて、技術書典11が終わったあとに精算されて返送されてくると勘違いしていました。250冊はオフライン会場に届いたのですが、当日そんなに売るつもりはまったくなく、薬局窓口で残った分を販売しようかと考えていたくらいのんびりしていました。売れ残った大量の本を着払いでたくさんお願いすることになったので、パッと見爆死サークルのように最後の方は見えたかも知れません。あれは都合よく考えていた薬局長の姿です。

当日編

当日に準備したものは、

・感染対策アピールポスター(B2)とポスタースタンド
・テーブルクロス(机のサイズにあわせたもの)
・本ディスプレイ用のアクリルスタンド
・POPスタンド(A4)
・OS-1 6本
・既刊 90冊
・テーブルクロス固定用目玉クリップ
・大きめに印刷した支払い用QRコード
・白衣と名札
をキャリーケースに詰め込んで電車で移動しました。書籍が重いので、普通に車を使ったほうが良かったと思います。

感染対策ポスターはB2でしたが、会場の大きさでは、B1でもよかったかもしれません。それくらい距離がサークルごとに離れていたので、感染対策がしっかりなされていました。どんなことをしているサークルなのかをわかりやすいように、横断幕?みたいなものがあるとより認知されやすかったのかも知れません。当日は白衣を着ていましたが、他にもメイドさんや工事現場っぽい服の方、おもしろTシャツの方やサークル名Tシャツの方がいらっしゃったので、白衣も普通にそういう感じで、存在しても良いように感じました。

本を買う前に立ち読みいただいたり、薬の質問や中身の解説をするときは、薬局窓口と変わらない対応だったので、むしろ処方せんやパソコンがない分、経験一本勝負だったりします。普段忙しそうなイメージの薬剤師の方とここで薬の話ができるって、なんだか不思議ですね。とコメントいただいたり、実際の薬の質問をいただいたりと、このような即売会が初めてでしたが、楽しくお話できてとても意義深いものでした。今は薬が必要なくても、いずれ必要になる時が来るので、そのときに、技術者はどのように備えたほうがいいのかを、技術書典の片隅で、傍流ではありますが、立ち続けると、参加されている方、読んでいただいた方の健康を保つサポートができると実感できました。

新刊出たんですね!買います!と言っていただいたり、前作おもしろかったです!と声をかけていただいた方、とてもモチベーションが上がりました。皆様の健康サポートができるように、引き続き薬学の技術を磨き、還元したいと思いますので、また新刊買ってください。

オフラインイベント終わってみて

即売会でユーザーと触れ合い、疑問点を解消したり、解説したりすることは、薬局薬剤師としてはかなり新鮮でした。いつもは地域の方と接しているので、技術者の方が集まるお祭りでおそらくアウェイでやるのは精神的にきついと思っていたのですが、飛び出してやってみると、健康に対して気になることがある方がチラチラと本を手にとってくれますし、質問もしてくれます。カフェを開く以外にも、いろいろな繋がり方があって、健康に対して、公正忠実に情報提供できる場を技術書典11オフラインイベントで得られました。新型コロナウイルス感染症が落ち着いて、また即売会の規模を大きくしてできるようになったら、更に多くの技術者の方と触れ合えることに期待が持てる即売会でした。

技術書典11は2021年7月25日(日)までオンラインで開催されております。

当薬局の新刊は「ビジネスパーソンのためのお薬・サプリ読本Vol.1」でございます。→ https://techbookfest.org/product/5778590283071488?productVariantID=4810994205327360

まだ物理本は購入できますので、ご興味のある方はぜひご検討くださいませ。